お子さんのいる方や健康志向の高い患者さんから質問される「フッ素」についてお話しします
虫歯予防や歯磨剤(歯磨き粉)に含まれていて、普段「フッ素」と患者さんにもお話していますが、厳密には「フッ化物」が正しい名称です
そして「フッ素」と「フッ化物」は別の物質になります
フッ素は自然界に広く存在する元素で、歯科医院や歯磨き粉に使われているフッ素(フッ化物)は他の元素とくっついた時の化合物です
※化合物で代表的な 水
水(H₂O)は水素(H)と酸素(O)が2:1の割合でできている
上記にも書きましたが、自然界に広く存在するため、
大地の恵みを得ている食品や野菜にもフッ素(フッ化物)が含まれています
普段口にしている水、お茶、ビール、海産物、野菜、果物、お肉、お味噌などです
一般の方でこの知識を知っている方はほとんどいないのではないでしょうか?
ムラオ歯科クリニックで虫歯予防に使用しているのは
ナトリウムとフッ素がくっついた「フッ化ナトリウム」という高濃度フッ化物歯面塗布材です
虫歯予防に対して非常に効果的であり、市販の歯磨き粉にも配合されている成分になります
なぜフッ素(フッ化物)が歯科や歯磨き粉で使われているかというと
【フッ素の効能】は
ただし一度に過剰な量を飲み込んでしまうと急性中毒を起こしてしまうので
とくに小さいお子さんがいる方は注意が必要です
フッ素(フッ化物)の急性中毒の発現量は2〜4mg/kg
『ppm』とはフッ素(フッ化物)の濃度の割合を表します1000ppmの歯磨き粉1gの中には、0.10%配合され、フッ素(フッ化物)が1.0mg含有されているということになります
1500ppmの歯磨き粉1gの中には、0.15%配合され、フッ素(フッ化物)が1.5mg含有されているということになります
【参考例】
体重10kgのお子さんが急性中毒を起こす20mgに達するには
1000ppmの歯磨き粉なら20g
1500ppmの歯磨き粉なら15gを
体重20kgのお子さんが急性中毒を起こす40mgに達するには
1000ppmの歯磨き粉なら40g
1500ppmの歯磨き粉なら30gを
一度に飲み込んでしまうと危険性があります
お酒で例えると、大人が良質なお酒を適量嗜むのは問題ありませんが
過剰摂取してしまうと急性アルコール中毒や肝臓を壊してしまうのでメリットとデメリットがあるという事です

またフッ素の中に「有機フッ素化合物」と「無機フッ素化合物」があり
どちらもフッ素原子を含む化合物ですが、化学構造と性質に大きな違いがあります
「無機フッ素化合物」は水に溶けやすい性質を持ち
・歯磨き粉や洗口剤に添加され、歯のエナメル質を強化し、虫歯を予防する効果があります(フッ化ナトリウム、フッ化第一スズなど)
・ガラスの腐食剤(フッ化水素など)
・アルミニウム精錬の原料(フッ化アルミニウムなど)
として使われています
「有機フッ素化合物」は炭素原子と直接結合した化合物で
熱に強く水や油を弾く性質(撥水・撥油性)を持ち、1万種類以上が存在すると言われています
身近なものだと
・フライパンのコーティング剤
・焦げ付き防止の調理器具(テフロン加工)
・食品包装
・泡消火剤
・半導体製造
などとして広く使われています
近年日本及び世界中で深刻な環境問題、人体への悪影響を引き起こしている「PFAS(ピーファス)」は有機フッ素化合物になります
PFASは、発がん性や不妊、免疫システムの機能低下、胎児や子供の発達の妨げなど有害性が確認され世界中で規制されるようになってきました
食品に含まれてフッ素や歯磨き粉のフッ素(フッ化物)とPFASは
別の物質ですが同じ物質かのように誤った知識をSNSで投稿されている方もおります
情報が溢れており、フェイクニュースも多いですがインターネットやSNSの情報だけを鵜呑みにするのは危険だと思います
もちろんクリーニングやメインテナンス時にフッ素(フッ化物)を使用されたくない方がいましたらその意思を考慮した処置をしていきます
市販の歯磨き粉でフッ素(フッ化物)が配合されていない物をお探しの方はムラオ歯科クリニックのブログ担当者までお問い合わせください
最後までお読みいただきありがとうございました